お祭りや成人式などになると華やかな着物を着る人が多く見られます。
着物を着るのは何かのイベントごとであって、普段着として着物を着ている人は滅多に見かけません。
しかし、着物は普段着としても着られますし、ファッションの一環として楽しむことができます。
普段着として着やすい着物についてと、着物を着ることのメリットと注意点を解説します。
1.普段着として着やすい着物
着物といえば振り袖などの華やかなものをイメージするかと思います。
しかし、普段着として着るものはもっと気軽に着られるように作られているものです。
・家で洗えるものを選べばお手軽
普段着として着やすい着物は自分の家で洗うことができるものです。
クリーニングなど専門の方に任せる必要がないので、好きな時に着ることができます。
よくある素材の着物が木綿、麻、ウールです。
さらに最近の着物はポリエステル生地やデニム生地の着物もあります。
このような素材なら自分で洗っても問題ありません。
着物=扱いが難しいというイメージもなくなります。
・着物初心者におすすめなのは木綿
普段着着物に挑戦するなら、初めは木綿の着物がおすすめです。
生地が丈夫なので家で洗うのも問題なく、価格もお手頃の着物が多いです。
着崩れが起きにくいので綺麗に着こなすことができるのも、初心者向けのポイントになります。
生地が厚めで吸湿性があるので、春か秋ごろに着るのがおすすめです。
・シンプルな柄なら着やすい
綺麗な刺繍が施されている着物は普段着としては不向きです。
シンプルな柄なら普段のお買い物や食事にも違和感なく着ることができます。
付下げと呼ばれる左肩にワンポイント柄が入った着物は、シンプルなので帯や小物でオシャレにできます。
小紋と呼ばれる着物は、細かい柄が入った江戸小紋、一つの柄が大きい加賀小紋など柄の種類が多いのが特徴です。
2.着物を普段着にすることのメリット
オシャレの一環として楽しむことができる普段着の着物ですが、メリットにはどのようなものがあるでしょうか。
・体型が変わっても長く着られる
洋服だと体型が変わると自分に合うサイズが変わり、着られなくなったものは買い替えたり捨てたりするしかありません。
着物は帯で調節するため、体型が変わっても着ることができます。
体型で悩んでいる方は、着物により体型を隠すことができるのも特徴の1つです。
・他の人と服装がかぶらない
Tシャツにジーンズなどの服装は他の人とかぶりやすい服装です。
着物なら他の人とかぶることは滅多にありませんので自分だけのファッションができます。
着物を着る人が多い中でも、帯や小物で自分流の着物スタイルでいることができます。
・自然と姿勢が改善される
帯を締めて背筋が伸びることで、周りからは姿勢が良く美しく見えますし、自然と姿勢が改善されます。
猫背になりにくく、猫背が改善されることで腰痛や肩こりの改善にも繋がります。
3.着物を普段着にする場合の注意点
着物を普段着として着る場合には、少しだけ注意すべきところがあります。
・着るのに時間がかかる
洋服なら着脱も簡単でサッと着替えることができますが、着物はそうはいきません。
準備するものが多かったり、綺麗に着付けるためにやり直したりすると数十分はかかってしまいます。
普段着として着る時は、余裕を持って着替えることができるようにすることが大切です。
・TPOを考える
普段着の着物とはいってもどのような時に着てもいいものではなく、TPOをわきまえるのは大事です。
カジュアルな着物で改まった式に出席するのは、スーツを着るフォーマルな場でTシャツとジーンズで出席するのと同じことです。
TPOを意識して着物を着ることで周りの人からも良い視線で見られるでしょう。
まとめ
着物を普段着として着る人は滅多にいないため注目を浴びることになるでしょう。
しかし、普段着として着ることは全く変なことではなく、オシャレの1つの形です。
着物に興味が出た方は、ぜひ挑戦してみてください。