和装をする際に必要な小物にはさまざまなものがあります。着物を正しく着こなすために、どのような小物があるかの知識は大切です。この記事では和装の小物アイテムについて解説します。
衿元の小物アイテム
・半衿
半衿には肌襦袢の衿につけて着物の衿元が汚れないようにする役割があります。無地のものが主流ですが刺繍や柄でデザインされたものなど、さまざまな種類があります。
・衿芯
衿芯には半衿や肌襦袢の衿元に硬さを出し、きれいに見せる役割があります。硬さや素材は好みに合わせて選ぶことができます。
帯周りの小物アイテム
・腰紐
腰紐は襦袢や着物の丈をきめ、維持するために結ぶ紐です。着物を着る際には最低でも3本は必要です。
・伊達締め
伊達締めは幅10cmくらいの帯で、衿元を安定させる役割を果たします。薄手で柔らかいものを選ぶと良いでしょう。
・帯板
帯板には帯の正面をシワのない真っ直ぐな状態に整える役割があります。帯板は帯より少し幅の狭いものを選びます。帯に刺しこむタイプや帯を結ぶ前にお腹の部分に当てるタイプなどがあります。
・帯枕
帯枕は帯が解けたりずり落ちてくるのを防ぎます。大きさはさまざまで、帯の結び方や年齢などによって使い分けます。訪問着などを着る際の定番の帯の結び方である「太鼓結び」にはこの帯枕が必要です。
・帯揚げ
帯揚げには帯枕や腰紐などを隠す役割があります。着物と帯の間からちらりと見えるため、着こなしの挿し色としての役割も果たします。
・帯締め
帯締めは後ろで結んだ帯が緩んでこないように巻きつけて帯を締めるために使われます。非常に細い帯締めですが帯の外側、中央の目立つ部分に来るため、コーディネートの仕上げとして大きな役割を果たします。着物や帯に合わせ、しっくりくるものを選びましょう。
・帯留め
帯留めは帯締めに通して帯の真ん中を飾るアクセサリーです。アクセサリーなので必ずしも必要なアイテムではありません。しかし、着こなしに華やかさを与えたり、季節感を出したりする役割もあるため、選び方次第でとてもおしゃれに見せてくれるアイテムです。使われる素材には木彫りやガラス、陶器や宝石などさまざまあり、デザインも多種多様。帯留め選びはとても楽しく、つい集めたくなる方も多いようです。
その他の小物
・肌襦袢
肌襦袢は着物の中に着る肌着です。素肌の上に直接つけて、汗を吸い取るとともに着物の着崩れを防止する役割も果たします。
・裾よけ
裾よけは着物の裾が痛むのを防ぐとともに歩きやすくして着崩れを防ぐ着付け小物です。
・草履
和装の際の履物は基本、草履になります。使われる材質には帯地や革染、エナメルなどがあり、また草履の高さも種類があります。
金や銀の糸、ビーズなどを用いてきらきらした華やかなものは礼装の際に使われ、かかとに高さのあるものはフォーマルだとされます。礼装用の草履は喪服や普段着でも地位いることはないので注意しましょう。
・バッグ
バッグには巾着型や手提げ型など、デザインも素材もさまざまですが、あまり大きいものは使われません。草履とセットになったものも多く、全体のコーディネートをまとめやすいのでおすすめです。バッグも草履同様、着物の格に合わせたものを使います。
まとめ
着物を着る際に必要な小物アイテムの代表的なものについて解説しました。和装には数多くの小物があり、着物との組み合わせを色々と楽しむことができます。この記事を参考に、ぜひ素敵な着こなしに挑戦してみてください。